▲Scene image text▼
  「廊下で特異点の訓練?」
  「はい。私は大気の状態や自然の状態を可視化して"視る"ことができるんです。えっと、3・2・1――」
   彼女が何をカウントした瞬間、そよ、と心地よい風が二人を撫でた。
  「ふふっ、こういうことです。私はこの力で大気の状態を読み、狙撃に活かしてるんです」