▲Scene image text▼
   思い切って誘った二人の帰り道――
  「……さっきからプライベートなことばかり聞いてくるけど、それが任務に対してどういう意味があるの?」
  「……任務? 即鬼隊の?」
  「……私と二人きりで話をしようというのは、そういうことなんでしょう? 任務に望むにおいてのこと、作戦に対する不明点……」
  「え、ええと……」
   莢香はどうやら僕が誘ったことを"そっちの理由"と捉えたようだった。
   莢香らしいといえば莢香らしいけど……。