▲Scene image text▼
  「失礼しまーす」
   僕は係りの人を呼ぶ為に会議室のドアを躊躇無く開いた。
  「あ、ちょっと待っ――きゃっ!?」
   そこには、体を隠すように慌ててブラウスを抱きかかえる早苗ちゃんの姿があった。
  「ご、ごめんっ!」
   どうやら早苗ちゃんは特甲種としての身体検査の真っ最中だったらしい。
   僕は慌てて体ごと目を背けた。