▲Scene image text▼
  「だ、大丈夫です大丈夫です」
   周りの人の迷惑にならないように、僕は早苗ちゃんに小声で尋ねた。
   早苗ちゃんは僕の腕にしがみついたまま、ぶるぶると首を振る。
   映画は冒頭は普通の日常シーンだったのだけど、ストーリーが進むにつれて恐怖シーンに……。
  「ひぅ……」
   早苗ちゃんが驚くたびに、その存在をアピールするかのように柔らかい胸が押しつけられる。
  「…………」